横浜現役予備校とは

『子供が笑顔になる学習塾~全国24選~』(2009年12月出版)に掲載されました。

掲載記事より抜粋

◆ 「横浜現役予備校」誕生

 神奈川県横浜市鶴見区、鶴見駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街の中、近くには県立鶴見高等学校、市立東高等学校、聖ヨゼフ学園、白鵬女子高等学校、鶴見大学附属中学校・高等学校、橘学苑中学校・高等学校と6つの学校に囲まれた所に「横浜現役予備校」がある。

 横浜現役予備校は、設立以来9年間、入塾テストもなく、高校3年生まで部活をやり通す生徒が多い中で、全員が現役で大学に合格しているという奇跡の予備校です。ここでは、塾長である、曵田先生へのインタビューを通して、「奇跡」の秘密に迫ろうと思います。

◆ 「最後まで責任のある指導を!」
―そもそも大学受験をメインにした予備校を設立したきっかけは何ですか。
「神奈川県は高校受験をメインにした塾が数多くありますが、大学受験は大手に任せっぱなしというのが無責任のように思えて仕方なかったんです。中学生までは近くの塾に通えるけれど、高校生からは大都市の大手予備校に通わなくてはいけない。これだと、せっかく勉強して行きたい高校に入学でき、部活動などを一生懸命やると予備校に通う時間は無く、一番大切な大学受験がおろそかになる。この地は、旧学区で2番手、3番手校が近くにあり、私立高校も多いので多くの高校生の救いになると思って設立しました。」

―ということは、通ってきている生徒さんは「横浜現役予備校」の近くに通っている生徒さんとなるのですか。
「設立当初は、近くの高校に通う生徒さんや近所に住んでいる生徒さんが多かったですが、最近では、かなり遠くから通ってきてくれています。電車で30分以上かけて通ってくる生徒さんもいらっしゃいますし、お母様の車での送り迎えで通ってくる生徒さんもいらっしゃいます。」

―「教え方が上手い」と評判で遠いところから生徒さんが通ってくるのだと思いますが、他に横浜現役予備校の魅力は何なのでしょうか。
「『先生の授業はわかりやすい!』とよく言われます。なるべくシンプルに教えられるように教え方は研究をしています。教え方で一番気にかけているのは、上手に解いたのを教えるのではなく、一緒に問題を読んで、その読んでいる最中に、どの数値やどの語句に注目し、何を覚えていれば解けるのかという、私の頭の中での解き方も生徒に教えています。教科書の視点から問題を解くのではなく、生徒の視点から問題を解こうとしているのが『わかりやすい』といわれる理由だと思います。

 「先生はどうやってこの問題を解いているのか」ということ以上のことである「この問題を解くのに覚えておくことは何か」にまで指導をし、問題を解いていく全ての手順を生徒さんに伝授するというのは、指導においてはなかなか思いつかないことですね。生徒さんにとっては「先生なんだから解けるに決まっている」と思い込んでいるところを、曵田先生は「実は先生はこういう風に頭を回転させて解いているんだよ」と種明かしをしているんですもんね。これは非常に効率の良い勉強方法だと思います。

―他に横浜現役予備校の魅力は何なのでしょうか。
「保護者様からは『先生の所に通うようになって、家で勉強するようになりました』とよく言われます。生徒さんは、横浜現役予備校での学習でわからないところがわかるようになるので、家でどんどん問題が解けるようになるのでしょう。そして、『勉強とは問題を解くことではなく、問題を解けるように覚えること』という方針で指導していますので、この「覚える」という作業だけは生徒さんの努力となりますので、やはり、お家での勉強する時間も自然と増えるのだと思います。さらに、家で解いているときにわからない問題があれば、メールで問題を送ってもらいメールで解き方を送り返したり、スカイプを使っての指導も出来ることが、家での勉強量を増やしているのだと思います。

―曵田先生の指導方針として「学習の主役は生徒たち!」というのがありますが、これには深い意味があるんですか。
「多くの塾や予備校では、先生が教えることで授業料をいただいているんだと思いますが、僕の考えは違っていて、生徒さんが理解するまで教えることによって授業料がもらえるのだと思っています。生徒さん一人ひとりのわからないところ、苦手なところをピンポイントで、しかも生徒目線で指導できるように、言わば「診療所」のような塾となるのでしょうか。自分のわからないところを気軽に聞きに来れて、しっかりとわかるようにしていく、できるようにしていく。それには、生徒さん一人ひとりとのコミニュケーションが大切であり、最終的には受験に合格するためのカリキュラムを示しながらの指導をしています。今日の指導までに何を習得し、次に塾に来るまでに何を習得してくるのか。それを、受験に合格というゴールのためのカリキュラムを示しながら指導をしています。個別指導でありながら1回の指導が2時間以上あるのは1日1日を意味のある授業にしたいからです。

横浜現役予備校は、少人数個別指導制となっており、一人ひとりを細かく指導できる授業形態で、さらに1回の指導時間が2時間以上ある。ここに「奇跡」の秘密があるのですね。

―曵田先生は、自分の予備校とは別に「おたすけ!算数マン!」としての活動もあるのですね。どちらの活動も理系科目に特化した指導ですが、「頭で問題を解くのではなく、手を使って問題を解く」という方針ですね。
「算数・数学・理科は中学受験、高校受験、大学受験のどれをとってもなかなか成績が伸びていかない教科だと思います。勉強をしているのになかなか点数に結びつかない教科ともいえるでしょう。

理系科目ができない生徒さんの多くは、「公式を覚えている」からできないんですね。逆に言うと、できないから公式だけは覚えようというスタンスなのだと思います。ですので、まずこの勉強方法を改めなければならないのですね。

まず、問題を整理するために表やグラフにし、必要ならば線分図や面積図にする。「頭で問題を解くのではなく、手で問題を解く」ことを目指して、根気よく指導していきます。実は、ここまでの作業ができたのならば、ほとんどの問題は公式を使わないでも解けるのです。まさに「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」という指導方法となっています。

ここまで、きちんと生徒さんが教われば、だんだんと算数・数学・理科はできるようになっていきますね。
「はい。自力で解けるようになっていきますので、どんどん問題もこなせるようになっていきますから、点数が伸びて、偏差値がどんどんと伸びていきます。中学受験や大学受験では、私と同じやり方でできるように、真似するようにと指導しています。」

横浜現役予備校は、「診療所」のような塾です。生徒さんがわからなくなったときに気軽に来れて、できないところをすぐにできるようにして帰る。それには一斉授業のような押し付けの指導ではなく個別指導が適したスタイルなのです。生徒さん一人ひとりのわからないところを見つけるためにコミニュケーションを大切にし、合格するための指導方針をきちんと伝え、毎授業ごと状況を把握していく。そのための少人数制であり、個別指導制なのでしょう。

さて、曵田先生の指導において、生徒との適度な距離感というのがあるように感じます。
「生徒さんは、自分で解きたいんです。自力で解いたものだけが自信につながっていくことを知っているんでしょうね。ですので、私は何も言わずに見守っています。手が動いていないような生徒さんには積極的に声をかけていきますが、黙々と解いている生徒さんに声をかけることはないです。声をかけられることによって集中力を切らされるのは指導上もったいないことだと思っていますから。自力で解いて答え合わせして「先生!答え合ってたよ」って言うときの生徒の笑顔はいいものです。

横浜現役予備校は、勉強するにはもってこいの塾ですね。受験に向けてお守りとか配るんですか。
12月31日と1月1日は「正月特訓」となります。
大晦日の夕食は全員で年越しそばを食べるのですが、受験生は大晦日に勉強して「受験生だ!」という意識を強く持つようで、入試に向けての盛り上がりを見せます。私は、大晦日は授業の終わったその足で神田に向かい受験生の合格祈願と受験生へお守りを授かりに行きます。元旦にそのお守りを手渡すとまたさらに盛り上がりを見せます。

では最後に、どんな生徒さんに来て欲しいですか?
「『何でですか』と学問的にしつこく聞く生徒さんは大好きです。自分の授業では、聞いてほしいところの質問が出ないときは自分から『これ不思議じゃない』と誘ったりもします。できるようになるのは当たり前ですが、理解しながらできるようになってほしいと思います。」

 住宅地の中に立地する横浜現役予備校は、一般的な予備校の雰囲気とはかなり異なるでしょう。フレンドリーな曵田塾長が出迎えてくれ、アットホームな雰囲気がたっぷりの予備校です。
予備校というよりは、第二の我が家的な印象すら感じるほどです。生徒さんも、勝手知ったる我が家のようにリラックスし、自分のすべきことに取り組んでいる様子があちらこちらで見ることができます。
音楽やスポーツにも詳しい曵田塾長は、いつまでも若い感覚を失っておらず、生徒とは仲の良い兄弟のように接しているのが印象的で、心からリラックスできる学習環境の提供がされている、新しいタイプの予備校と言ってもいいかもしれません。